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【インタビュー】 武田佳子さん

2013.11.22更新
 

 誰かの顔を思い出すときに、笑っている人と笑っていない人がいるとしたら、高松ボランティア協会で働く武田佳子さんは間違いなく前者。満面の笑顔が浮かんできます。武田さんは、障がい者当事者が仲間(ピア)を助け、平等に暮らせる状態をめざす「ピア・カウンセラー」として、日々活動しています。

 2歳のときに、ご両親は病院から武田さんが「脳性小児まひ」であると告げられたそうです。もともと明るくて負けん気の強い子どもだった武田さんが、「自立」に関して第一のきっかけになったのは小学校4年生のとき。当時の養護学校の先生が、それまで学校にぴったり付き添いに来てくれていたお母さんに、「この先のために今、ひとりで学校に来られるようにしなければ」と強く助言し、翌日から武田さんは不安のなか、1人で学校に通うようになったのです。

「今では先生に本当に感謝している」という武田さん。でも、その当時のご本人とお母様の不安と苦労は並々ならぬものだったことが推察されます。

高校まで養護学校に通っていた武田さんですが、将来のことを考え、大学を目指すことにしました。自分よりは軽度とはいえ、障がいを持つ先輩が四国学院大学に入学したことが背中を押しました。養護学校では普通、大学入試用の勉強は行われていないので、最初は消極的だった先生を説得して大学を目指すことを認めてもらい、放課後に受験用の補習を受けたそうです。

その努力が実り、大学へ。これが自立への第二段階でした。健常者と混じって日々の活動をするのは初めてのことでした。学生時代、ちょうど高松市社会福祉協議会がボランティアスクールを開校し、障がい者支援のボランティア活動を学び、その活動もつづけながら勉学にはげみ、4年間1日も休まず通いました。

大学を卒業すると、自ら障がいを持ちながらボランティアも行う、2つを同時に歩んできた経験を認められ、高松市社会福祉協議会の奉仕活動センターで働くことに。

 こうして働くうちに、武田さんの考えははっきりと形づくられてきました。

 社会では、「健常者と障がいをもつ人」「お世話する人とされる人」を単純に2分割されがちですが、実はそれは意味がなくて、結局は個人個人、健常者であろうとなかろうと、1人ひとりが違うんだということ。つまり、誰もが相手との違いを認めながら、同じ土壌に立つのが本来あるべき社会の姿なのだと。

 同じ土壌という意味で、障がいを持つ人も、地域にどんどん入っていくことも重要だと武田さんは考えます。地域に存在を知ってもらい、人とのつながりを持つことで、いざ災害など困った状況になった時にも、地域の人が手を貸してくれるかもしれません。武田さんも、38歳でひとり暮らしを始め、ヘルパーさんを頼みながら、できる限り自立した生活を送っています。地域社会に自分のことをよく知ってもらうことの大切さを、実体験で感じておられると思います。

 インタビューの最後に武田さんのおっしゃったことは、まさに人間誰にでもあてはまることです。

大切なのは、笑うこと、楽しいと思うこと、そして目標を持つこと―。

お問い合わせ先
高松ボランティア協会
高松市観光通2丁目8番地20(高松市総合福祉会館4階)
Tel:(087)831-1662  Fax:(087)831-1667