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【インタビュー】 点字サークル・ライト 代表 益田隆子さん

2013.12.27更新

 1995年、「点字サークル・ライト」の活動は、レストランのメニューの点訳から始まりました。

 家族や店員さんに説明してもらわなくても、他の人と同じように自分でメニューを選べたら―…そんな視覚障がいがある方の気持ちに応えるためでした。

 一方で、大阪の「てんやく絵本 ふれあい文庫」(代表 岩田美津子さん)の活動を知ったメンバーは、市販の絵本に点字を施した透明シートを貼る点訳絵本の製作をはじめます。この点訳絵本、もともとは、資格に障がいのある母親が息子といっしょに絵本を楽しむために作られました。いまや、点字サークル・ライトの特徴といえるくらい、多くのメンバーが点訳絵本製作に興味をもって取り組んでいるのです。

 益田さんの最初の関心は「点字」そのものだったそう。「いったいどんな仕組みになっているんだろう?」最初は通信教育で勉強し、テストで合格して修了証をもらうと、点字ボランティアをすすめるチラシが入っていました。せっかく習った点字を実践したいと益田さんは県の社会福祉総合センターに連絡をし、そこで点字サークル・ライトを紹介されました。人気の点訳絵本製作はとても細かい作業で1冊完成させるまでに平均3か月かかるとか!集中力が続く時間は限られているので、そう速く作業を進めることはできません。実作業は各自の家で行い、例会のときに校正してもらったり、意見交換したり。点訳絵本製作に夢中になる会員さんがいる一方、益田さんはもっぱらパソコンで点訳作業を行います。

 点字サークル・ライトは一般会員と「パーソナル会員」とで構成され、「パーソナル会員」は障がい者とその家族が対象です。一般会員には定期刊行物「ライト通信」が、パーソナル会員には点訳されたライト通信が届きます。

 年に1回、パーソナル会員さんたちとの親ぼく会を開催し、毎回レクリエーションを工夫します。今年は三味線鑑賞、以前はみんなでエアロビクスを行ったこともあったそうです。

 実は益田さん自身がエアロビクスを行っていることを話したさいに、視覚障がいがあるメンバーから「私にもできますか?」と聞かれ、それは可能なのだろうか?と戸惑いました。ところがエアロビクスの先生に聞いてみると、ためらいなく「大丈夫、教えますよ」と言ってくれたそう。高松市総合福祉会館に受け入れてもらえるか確認したところ、視覚障がい者だけでなく、聴覚、身体に障がいがある方も皆一緒に受けられるなら良いですよ、との回答が。参加者が集まるか不安でしたが、なんとあっという間に(ヘルパーさんを含めて)40人も集まったということです。障がいのある方が音楽に合せてリズミカルに身体を動かし、顔が生き生きと輝くさまは本当に感動的だったそうです。

 来年、点字を通じてやってみたいことは?と尋ねると、即座に「『点字絵本』を作ってみたいんです」と答えてくれました。上で説明した点訳絵本とは異なり、絵に透明なシートを貼るのではなく、絵そのものが点字で描かれていて、それを手でなぞって読む本です。

 現在は、図書館や学校から依頼されて行う活動が多いのですが、「本当は、障がいのある方自身から点訳を依頼されると、とてもやりがいがあるんです。」と益田さん。

 手間ひまかけて丁寧に仕上げられた点訳絵本を手にとると、その気持ちがすごくわかる気がします。

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