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【インタビュー】 四国てんとう虫マラソン大会 代表世話人 砂金則男さん

2015.06.18更新

「一緒に楽しく走りましょう!障がいのある人もない人も」

 これが、四国てんとう虫マラソン大会のテーマ。大会の目指す姿がストレートに伝わってきます。
 もうひとつのキーワードが「ノーマリゼーション」です。「障がいがある人に優しい手をさしのべることが当たり前の社会」を目指すことを理念として掲げています。
 砂金さんが「障がい」というものを考えるきっかけになったのは、サラリーマン時代のこと。友人の1人が、知的障がいがある人をできるだけ高い給料で雇おうと頑張っていて、その関係で砂金さんも多くの福祉作業所を訪ねることになりました。そこで目の当たりにしたのは、障がいのある人々が安い工賃で働く状況、所帯を持つこともままならない大変な現実でした。

 「自分にも何かできないだろうか」
 砂金さんは退職したあと、障がいのある人々にかかわる活動をしたいと考え始めます。そのとき、その友人に「どうせやるなら、社会福祉士の資格を取った方がいい。」とアドバイスされました。活動をする上で、様々な場所や組織に赴く際、国家資格である社会福祉士の肩書がきっと役に立つと考えたのです。
 東京福祉大学に学士入学し、勉強を始めた砂金さん。66歳で見事、社会福祉士に合格しました。
 在学中に、日本で初めて全盲で弁護士になった竹下義樹氏の講習に参加し、「京都てんとう虫マラソン大会」のことを知りました。

 ご自身も長年、何百という大会で走ってきた市民ランナーであり、かつ、屋島山上源平タートルマラソンの運営に携わってきた経験もある-障がいのある人もない人も同じように参加できるこの大会は、まさに自分の目指すものと感じました。京都の大会の理念を守るという約束のもと、同じ名前を冠する大会を高松で実施することが決まりました。そこから、砂金さん独自の工夫や信念がしっかりと盛り込まれた、「四国てんとう虫マラソン大会」が始まるのです。

 大会の実施母体である「てんとう虫パートナーズ」としてまず始めたのが、目の不自由な人とともに走る伴走者(伴歩者)の養成でした。
 「伴走は誰でもできるけれど、ちゃんと訓練しないとできない。障がいのある人のほうばかり見ていて自分が転んでしまう人も。伴走者が転んだら、障がいのある方も巻き添えになる。訓練を積んでいくと、風景の美しさや世間話などをして楽しく会話しながら、でも、その合間合間に『段差がありますよ』とか『10メートル先を左に直角に曲がります』のように適切にサインを出しながら走れるようになるのです。」
 現在、高松地区では第2、第4土曜日、丸亀地区で第1、第3土曜日に伴走の練習会を行っています。目の不自由な人がいないときは、アイマスクをした人が障がいのある役になって練習します。そのほかにも障がいのある人から希望があれば、家まで行って伴走します。だから結局、私は1か月ずっと走っていますよ(笑)。

 第5回の大会では、ランナー720人のうち、障がいのある人は約4分の1。第10回大会までにはランナーの半分が障がいのある人、という割合までもっていくのが目標だそうです。
大会はすべて手作り。自分たちでできることは、全部自分たちでする。安全確保と救命救急対応には何より力を入れています。
 コースのポイントポイントでは、温かいメッセージや音楽の演奏が。目の不自由な人にとって、沿道から聞こえるエールや楽しい楽器の音色は、どんなに心温まるものでしょう。

 「とくに、子どもたちにこの大会を見てほしいんです。まっさらな心で、障がいのある人もない人も、垣根のない世界に触れて、それを当たり前に感じてくれるように。」

 

お問い合わせ先
てんとう虫パートナーズ
電話番号:087-887-8460