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【インタビュー】 社会福祉法人 ひかりエコ・エンジニアリング会 だんしエコ作業所 社会福祉士/精神保健福祉士 山本康子さんに聞く

2014.05.13更新

 障がいのある人たちが働く、いわゆる「作業所」には、障がいのレベルや利用者さんのニーズ、能力などに合わせて色々なところがあると思います。


 その中でも高松市檀紙町にある「ひかりエコ・エンジニアリング会」は、明確な目的意識をもって設立され、運営されています。
 

 「地域社会での自立。親亡きあとも、その人が安定した生活を続けられるように。」
 このメッセージには、「障がいがあっても地域で生き生きと幸せに暮らしてほしい」という親から子への願い、そして「子どもの力を信じる気持ち」が込められているように感じます。
 キーワードは「自立」、つまり働くことです。
 

 ひかりエコ・エンジニアリング会第一作業所だんしエコ作業所の作業場所は2か所。それぞれに作業時間が少し異なり、長めに働きたい人、短めで体が楽なほうが良い人と、ニーズに合わせて選んでもらいます。作業内容はパチンコ台やパソコンを手で解体し部品を分別、再利用できる形にすることです。
立ち仕事で、決して軽くはないパチンコ台を解体していく作業は、肉体労働でもあり熟練も要します。それらを手際よくこなしていく利用者さんたち。入ってすぐにできる作業でないことは一目瞭然です。この作業所の仕事の特徴は、「解体」という作業。ものを作るよりストレスを感じない人もいます。また、一般的な作業所のように大きなテーブルを囲んで作業する形でなく、1人ひとりのブースがあり、立って作業をする点。皆でテーブルを囲むより、このやり方のほうが仕事しやすいと感じる方もいるようです。
 

 いずれにせよ、ポイントは「その人に合っているかどうか」。誰しも、能力が発揮される環境というのがあり、障がいのある人にも同じことがいえます。知的障がいがあるけれど手先が器用な方、身体に障害があるけれど、人をまとめる能力がありリーダーとして動ける方…当たり前のことですが、障がい者のそうした個性や個別の能力についてきちんと考えられるようになったのは比較的最近のことなのです。
 

 ひかりエコ・エンジニアリングでは、一般就労をしたかったけれど出来なかった方、してみたけれどうまくいかなかった方などが、能力を発揮して働ける場になればと考えています。
 

 一方で、障がいのある方を雇用しながら事業を成り立たせるためには、他にはない発想と取り組み、ネットワークが必要です。ひかりエコ・エンジニアリングは、産業廃棄物収集運搬業の許可、古物商の許可、産業廃棄物処分業の許可を取得し、さらに、使用済みパチンコ台が安定的に仕入れできるよう、選定業者になることも目指しています。機械を手分解して再利用することは地球環境に優しく、誇りに思える作業でもあります。
 

 一般的な作業所で行われている、送り迎えもいっさい無し。ここに通うために自転車に乗る練習をした人もいるといいます。もちろん、それができる人ばかりではないので、通いや専門的作業が難しい方々は第二作業所ほっとハウス等サービスが整った作業所を紹介し、逆に非常に能力が高い人については、囲い込まずに一般企業への就労を支援し、実績をあげています。だんしエコ作業所で訓練を受けた利用者さんは職場への定着率が高く、安定しているのだそうです。
 

 障がい者の中に、自分の能力を活かす働きをする人が増えていく→一般社会に障がいがありながら働く人が普通に増えていく…こうした好循環が社会に広まるためには、決意をもって具体的な行動を起こす人が1人、また1人と出てくることが、唯一の確かな一歩なのだと改めて感じた訪問となりました。
 

お問い合わせ先
社会福祉法人 ひかりエコ・エンジニアリング会(087)814-3348