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【インタビュー】NPO法人 男木島図書館 福井順子さん

2016.03.17更新
男木島図書館特製オンバと福井さん
男木島図書館特製オンバと福井さん
改修中の古民家の窓から海を望む
改修中の古民家の窓から海を望む
ロゴマーク
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のある風景が、の中にあるしあわせ
 


  『木島図書館の運営団体として、「特定非営利活動法人 男木島図書館」を設立、登記いたしました。島に移住してきた時から図書館をやりたいと思っていたのですが、その時はまだ法人という形にすることは考えていませんでした。島に住むうちに、図書館というものを運営していくには一人の力ではできることは限られていて、公と民とどちらの力も必要と強く感じてきました。「図書館」という場所は「ただ本がある場所」ではないと思っています。人と本を繋ぐ場所。人と人を繋ぐ場所。島に流れる文化を保存する場所。心を継承する場所。男木島に作る図書館がどんなものになるかはこれからです。幸いにも志に賛同してくれる仲間を得ることができ、一歩を踏み出すことができました

 2015225日。この文章をフェイスブック上にあげたのは、「特定非営利活動法人 男木島図書館」の図書係であり、理事長でもある福井順子さん。福井さんは昨年3月、家族とともにUターンで島に移住したウェブデザイナーです。移住前から島が好き本が好き文化が好きだという福井さんとその仲間約10人が集まり“子どもからお年寄りまで、年齢を超えて笑顔がこぼれる時間と場所を自分たちの力で創りたい”と図書館の開設を発案したのが、「男木島図書館」のはじまりでした

 空き家だった古民家を「男木島図書館」に。今まさに、そリノベーションの真っただ中で。この夏の8月開館(予定)に向け、ボランティアや仲間同士、この大掛かりな改修作業&草抜き&大掃除を自分たちのペースで楽しみながら、計画を進めいます。築100年ほどのその古民家には、男木島育ちの木材から造られたという昔ながらの見事なハリが、その存在感を放っていました。陽の当たる庭や縁側も、そして海からの涼やかな風や太陽の、木々の緑が採り込める窓もまた、味わい深い佇まいを見せています。そんな島の気持ち良さに溢れた、“男木島らしさ”を継承する古民家は、メンバーたちのによって、島の「図書館」に生まれ変わろうとしています。「ここで、お茶を飲んで本を読んだり、雑誌の記事についてお喋りしたり。本を通して人と人の出会いを創りたい。」と福井さん。その場所は確かに、新しい息吹に包まれていました。

 図書館の準備を進める一方で、福井さんは現在、男木島図書館オリジナルの特製オンバに本を積ん“移動図書館”も運営しています。福井さんの蔵書や島の皆さんから寄贈された本の中から、約80冊をチョイスして、週に1度、男木島交流館を中心に“開館”しているのです。「図書館オープンの周知も兼ねていますが、この移動図書館を始めたことで、こんな風に海とともに本がある風景が自然になっていくと良いなと改めて思いました。」と福井さん。当初は「本に興味ない」「漁師に活字はいらんわ」と言っていた島の人も、近頃では「本返しに行くからな」「次はいつ」と声を掛けてくれるようになったことが、なによりうれしい、と話します。なにげない日常の中で、そんな会話が生まれて来たことにしあわせを感じる、と。

 収蔵数約1万冊を目指す「木島図書館」は、島の子ども達そしてこれから移住して来る子ども達への“最高の贈り物”になるでしょう。やがてそれは、“最高の宝物”にもなっていくことでしょう。子どもの知の環境づくり。知識を平等に分け与える場所づくり。これらは福井さん達の活動の、重要なミッションのひとつです。図書館は男木島の未来と希望に繋がっています島の中にゆるやかに「本××海」の風景を生む、男木島図書館の開館が待ち遠しいばかりです。

 

※福井さんへの取材日は2015年5月19日です。

お問い合わせ先
特定非営利活動法人 男木島図書館
高松市男木町148-3
電話番号:080-3860-8401 
E-Mail:mail@ogijima-library.or.jp