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【インタビュー】ボランティアグループ 日本語サークル「わ」の会 地域日本語コーディネーター 平田 百合子さん

2017.07.02更新

 いつもそこにある居場所で学ぶ、
生きた「生活日本語」

 私(わたし)たちは日本語支援ボランティア(にほんごしえんぼらんてぃあ)です。あなたが学(まな)びたい日本語(にほんご)をお手伝(てつだ)いします。日本語レベル(にほんごれべる)は問(と)いません。大人(おとな)も子(こ)どももOK!無料(むりょう)です。都合(つごう)がいい日(ひ)にきてください。

ルビふられた漢字とひらがな。このチラシにはやさしい日本語が並んでいます。これは日本語サークル「わ」の会主催日本語教室~にほんごでおはなししましょう!~のチラシです。なるほど紙面半分には、外国の文字が並んでいます。見慣れた英語・韓国語・中国語から、スペイン語、タガログ語まで。香川では珍しい「多言語チラシ」です。現在、このにほんごフリークラスには、中国、フィリピン、中東をはじめとする多国籍の園児からおばあちゃん世代までの人々が学んでいます。毎週土曜日の午後、和気あいあいとした異文化交流の場で、ボランティアメンバーがそれぞれのレベルにあわメンバー手作りのカードやイラスト、写真、そしてあらゆる工夫を凝らしながら、生きた日本語、使える日本語を身振り手振りで教えています

にほんごフリークラスに参加している人のきっかけは、「子どもが熱を出した、病院の何科に連れて行ったらいいの?」 「ゴミを分別するのは何で?」 から「文法をしっかり学びたい」まで様々。その「悩み」は、全て言葉の壁から生まれています。彼らは自国の習慣と全く違った日本(香川県)独自の習慣に戸惑ったり、日本語が読めな かったり、読めて理解する難しかったリの連続日本語は、職場、ご近所、親戚、病院、役所、学校など毎日の暮らしに密接に関わっています。日本に暮らす外国人に必要なのは、暮らしを支える日本語です。この「生活日本語」が理解できなければ、「言葉の壁」はやがて「心の壁」を生むでしょう。だからこそ、「わ」の会の支援が生きてくるのです。メンバーは、「暮らしに役立つ日本語と生活習慣を知りたい」という外国人の思いに寄り添い、多様なニーズに応えたいと日々奮闘しています。生まれた国の文化的背景、現在の生活環境などすべてが異なる「悩み」相談を受ける大変さ。すべてが一筋縄にはいかないけれど、それでもメンバーは皆、日本語(時には方言)を通して、異文化・多文化の「言葉・心・制度の」を超えた、異文化コミュニケーション交流を目指しています。

平田さんは、青年海外協力隊として中米ホンジュラスで活動されていた経験があります。その貴重な経験と日本語ボランティア養成講座受講をきっかけに、平成7に仲間7人とともに「わ」の会を立ち上げました。設立から22年以上わたり、地域に暮らす外国人の日々の生活と気持ちに寄り添いながら、草根活動を続けています

 

 現在ボランティアメンバーは約30名。主婦、会社員、学生、老若男女、この行動力に溢れた人たちが、「わ」の会を支えています。定期的なミーティング大切にしながら、日々情報共有、平日開催の「香川大学医学部大学院留学生との日本語サロン」や「(外国籍)子ども日本語サポート教室」にも継続的に取り組んでいます。平田さんは話します。「私たちは地域でともに暮らす隣人、友人同士。一緒に学び合い、一緒に成長して来ました。かつての学習者がメンバーになっているほど、支え支えられています。「わ」の会はこれから先もずっと、同じ地域でともに暮らす者同士の、“なくてはならない居場所” なんです!」と。


※平田さんへの取材日は2017年5月3日です。





 

お問い合わせ先
ボランティアグループ 日本語サークル「わ」の会
E‐mail:j_wanokai@mail.goo.ne.jp
ブログ「にほんごのわ」:http://blog.goo.ne.jp/j_wanokai/