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【インタビュー】 岩目一郎さん 高松いろは市場

2015.11.11更新
ご自身の若い頃の経験などを踏まえて、分かりやすくお話しして下さった岩目さん
ご自身の若い頃の経験などを踏まえて、分かりやすくお話しして下さった岩目さん
高松いろは市場
高松いろは市場

 香川大学経済学部西成研究室ゼミ学生の皆さんが、まちづくりに携わる方々を対象として、学生各自の関心をもとに訪問インタビューした記事です。

[高松いろは市場]
2011年10月より 旧OPA跡地1階フロア(常盤会館1階 2,000㎡ 約604坪に40区画を整備し出店者募集を開始。2012年5月3日営業開始。飲食屋台や居酒屋、雑貨ショップなどが一体となったフードテーマパーク。

●いろは市場に携わったきっかけ

一昨年、商店街のある施設がオープンするということで、よさこいをデモンストレーションで入れるように商店街側からオファーがあった。よさこいの準備はしたけれど、その後の連絡が無かった。結局、よさこいを披露することなくその施設はオープンしており、その文句を言うために商店街を訪れたのがきっかけだった。そのときに商店街の廃れている現状を知り、なんとか自分が盛り上げてやろうと思った。

●オープンするために 
もともと高知から来たので、まずは地元の人に自分という人間を知ってもらうことからスタートした。そのために、商店街でカフェを開きお客さんと実際に絡むことにより、皆さんの望んでいるもの、どこに商売のキーワードがあるかを探った。それと同時に、商店街の理事会に参加して議論を重ねた。そして商店街が廃れている一番の原因がOPAの閉店だと知り、それならばこの旧OPA跡地を開ければ良いのではないかと思ったが、さまざまな理由を付けて開けるのは難しいと考える商店街の組員の方との間で意見が合わなかった。皆ができない理由ばかり考えるものだから、自分が一年以内にここをオープンしてやろうと意気込んで、先頭に立って行動を起こしていった。

●スーパー商人 
県民性の違いやお客様のニーズの違いに合わせるなど、高知のひろめ市場とはコンセプトを変えながら、高松版のひろめ市場を実現しようとした。オープンする上での一番の目的が、商店街振興はもちろんのこと、スーパー商人を育てるということだった。スーパー商人として抜きん出るためには、実際に成功や失敗を経験しながら、どのようにしたら売れるのか、実践の中から学ぶ必要がある。その実践の場が、いろは市場なのである。スーパー商人を育てるということこそ、いろは市場とひろめ市場の両方に共通する最大のテーマなのである。

●いろは市場の現状
当初思い描いた、小汚く、少し怪しげな別世界のような空間は実現せず、小綺麗でお金をかけた店内になってしまった。このままでは単なるフードコートであり、観光地になるには力不足である。形から入らずに、どうせお金をかけるならサービスや商品にもっとお金をかけるべきだった。従業員の人たちの意識がまだまだ低く、スーパー商人としては程遠い。その意識の低さには、自分たちがオーナーではないということが関係している。受け身になって働いているため、リスクを負ってチャレンジするという部分が足りないのである。したがって、これからも継続してオーナー集めをする必要性が大いにある。

●まだまだこれから
 今が厳しく我慢の時であるだけに、今後どれだけの店舗が残るか分からないけれど、それぞれが考え、日々成長し、厳しい現状を乗り越えた者が、これからのいろは市場を支える存在となるのである。今はその、未来のいろは市場を支えてくれる原石を探している段階であり、これからが、いろは市場の真価が問われるときである。


 


(インタビュアー)
香川大学経済学部の三宅渉です。
何度かいろは市場を訪れたことがあり、そのときに、 この盛り上がりの無さをどのようにしたら改善できるのかと興味を持ったことが、今回のインタビューのきっかけです。インタビューを通して岩目さんが、今までの経験に基づく自信と、いろは市場に対して人並み外れた熱意をお持ちだということがとても伝わってきました。どれだけ厳しい状況においても、いつかはチャンスがめぐってくると信じ、諦めずに行動し続けることが大切なのだと強く感じました。

 

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