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コンセプト

時代は、縮小均衡経済に入ったといわれています。経済規模の縮小によって、需要と供給の不均衡を何とかバランスをとろうとしている時代です。それは、はたらき方や暮らし方など、私たちの生活にも及んできています。これを悲観するばかりでなく、見方を変えると、経済成長だけ見つめていたときより、少し視界が広がったように感じませんか。家と会社の往復だけだった生活から、自分の暮らす地域のことを考えたり、そこで一緒に暮らす人のことをふと思ったり……。すると、私たちはあらためて気がつきます。地域には実にさまざまな人が暮らしていることに。子どももいれば、お年寄りもいる。障がいをもった人もいます。その誰もが地域社会とかかわって生きています。

私たちは自分の仕事や家庭という軸足をもって生きています。その一方で、個人の暮らしを成り立たせている地域やコミュニティという、もうひとつの軸足の存在を感じてほしいのです。それを意識し、互いに支え合うことによって、私たちはより安定し、安心して暮らしていけるのではないでしょうか。それは、縮小均衡経済の時代をより豊かに生きる一つのヒントかもしれません。

注目したいのは、この軸足が立つ地平において、人と人との関係に上下はないということです。それぞれの立場から関係を紡ぎ合えるこの地平でこそ、人と人はフラットにつながることができます。「ふらっと高松」は、この人と人を「ふらっと」に、平らにつなげるコミュニケーション・メディアです。

もう少し話を広げてみましょう。英語の「public」という言葉は、明治時代に「官」と訳されたことで、日本では行政サービスの代名詞のようにとらえられがちです。しかし「public」には「国民一般の、国民全体の、公共の」という意味もあります。いままさに、そこに光を当てなくては、現在の「public」という概念が破綻しかねない状況です。「官」と「民」は対立し合うものではなく、同じ地平で互いに力を出し合ってこそ、地域やコミュニティを「public」な場として創り上げていくことができると私たちは考えています。「ふらっと高松」は、「官」と「民」を上下関係ととらえず、「ふらっと」な関係でとらえます。すると、その地平の波打ち際で、例えばNPOやボランティア、市民活動団体などが活躍していることに気がつきます。

これまでそうした活動に無関心だった人に対しても、「ふらっと高松」は「社会とかかわりながら生き方を考える」という視点で応援したいと思っています。就職活動に直面した大学生や定年退職を迎えた方、毎日の仕事にふと疑問を持たれた方、ご家庭の主婦……。さまざまな人が、社会とかかわりあいながら、自分の生き方を模索しています。ここには、同じような思いを持った方が集り、思いを共有し、それぞれの取り組みに向かえる仕組みがあります。ある晴れた日のあさ、思い立てば、ふらっと訪れてみてください。